アラサー薬剤師@pharmbook93のブログ

一般の方向けに薬局や医療、健康に関する情報を発信!

薬局の選び方~種類編~

皆さんは、薬局や薬剤師を『選んで』いますか?

病院の会計が終わり→紙の処方箋を持って→ただただまっすぐに病院近くの薬局に行っている方が大半かと思います。

そもそも「自分で選ぶ」という感覚がない。病院、医師は『選んで』いても、その後の薬局は『選ばずに』利用している方がほとんどでしょう。もちろん「病院近く」も選び方のひとつです。

しかし、処方箋を提出する薬局は、自分で選ぶことができます*1

自分に合った薬局を選ぶことで…

  • 待ち時間が短くなる
  • 相談がしやすくなる
  • 便利になる

といったメリットが沢山あります。皆さんは薬局、薬剤師をどのように『選んで』いますか?どこの薬局でも同じだと思われるかもしれませんが、そういうわけではありません!衣服や食事のお店と同じように、薬局も自分が求めるモノやヒト、サービスによって選ぶことが大切だと思います。

今回は自分に合った薬局を選ぶために、薬局の「種類」「サービス」について記事を2つに分けてご紹介します。同じように思われている薬局の違いをお伝えしたいと思うので、ぜひご覧ください!まずは薬局の「種類」について*2

 

薬局の種類

門前薬局

互いの近くにある施設を「門前(もんぜん)」と言います。「A病院の門前薬局」や「B薬局の門前病院」という言い方をします。


病院やクリニックのすぐ近くにあるような薬局を「門前(もんぜん)薬局」と言います。

この記事を書くにあたって、この「門前」という言葉の意味を調べてみました。字の通り『門(=処方箋を発行する病院・クリニックなど)の前(や近隣)にある薬局』のことですが、実は他の意味もあるようです。Wikipediaによると「神社仏閣の前や周辺」を示したり、江戸時代の酒店の隠語として値がつくままにどんどん売ってゆくこと」という意味もあるようです。後者の意味合いを薬局にも含めてしまうと、あまり良い印象ではないかもしれません。ですが、病院やクリニックに近いからこその良い所が沢山あります!

まず、その病院等の傾向に合わせた薬が在庫されているため、比較的スムーズに薬を受け取ることができます。また医師との連携が密にされていることから、イレギュラーなケースにも迅速に対応できることが多いです。

一方で、その病院の患者さんが集中して来られるために、混雑するタイミングでは受け取りに時間がかかる場合もあります。

 

ドラッグストア

日用品や市販薬の販売だけでなく、処方箋を受け付ける店舗も珍しくなくなりました。

以前は日用品や市販の薬、サプリメントなどの販売がメインで、処方箋の受付はあまりされていなかった「ドラッグストア」。近年は処方箋を受け付けている店舗も珍しくありません(店舗により異なるので、よくご確認を!)。普段の買い物のついでに、処方された薬を受け取ることができるメリットは大きいです。

ただし上記「門前薬局」のように、病院の傾向に合わせることは難しいと思うので

処方された薬を在庫していない

→店舗外から取り寄せるために時間がかかる

というケースもあると思います。

 

地域の薬局

(上記「門前薬局」や「ドラッグストア」に分類されないような薬局)

近くに処方箋を発行する医療機関がなくても、薬剤師が医療提供を行っています。

イメージしにくいかもしれませんが…門前薬局のように、近くに病院があるわけではないのに、処方箋を受け付けているという薬局もあります。処方箋による調剤のほか、市販の薬やサプリメント、健康食品などの販売にも注力している店舗が多いようです。個人的なイメージですが、特に漢方薬や薬局製剤(薬局が届出をして作った薬)を取り扱っていることも多いです。

上記「門前薬局」や「ドラッグストア」のような分かりやすいメリットは感じにくいかもしれません。しかし「落ち着いた店内でじっくり薬剤師に相談したい」、「医師から処方される薬以外の選択肢として、漢方薬サプリメント、健康食品などを用いた健康全般について相談したい」というような方は、このような薬局が適していると思います。

 

※注意とお願い

上記「薬局の種類」には私個人が考えた、あくまで『大まかな特徴』を示しました。門前薬局だとじっくり相談できないとか、ドラッグストアだと薬が足りないとか、地域の薬局だからメリットが少ないとか、そんなことは全くありません。薬局を選ぶ際の参考としてご覧ください。

特に薬の取り扱い・在庫については、現在、全国的に不安定な状況が続いています。どの種類の薬局でも同様の状況で、コロナ渦や世界情勢、原材料の調達、流通・供給の低下など様々な要因が重なって生じています。薬を入手したくても、できないのです。

門前薬局だからといって、不足や欠品がないわけではありません。逆に、初めて利用するドラッグストアや地域の薬局で薬がなかったとしても、次回に向けて事前に取り寄せてくれる場合もあります。同じ薬がその後も続くようであれば、ご相談いただければと思います。

薬の取り扱い・在庫の状況は、目まぐるしく変化しています。薬局に勤務する薬剤師としてのお願いです。どの種類の薬局でも、患者さんの健康・治療のために働いているので、皆さんもできる限りご協力をお願いします。



次回は

pharmbook93.hatenablog.com

についてご紹介します。

*1:保険や公費の種類、特殊な薬剤が処方されているなど、場合によっては限られてしまうこともあります。

*2:様々なものがあるため、一概にハッキリと分類できるわけではありません。しかし大まかな違いや特徴が分かると、自分にマッチした薬局を選ぶことができるので、ぜひ活用してほしいと思います。